今月の主題 見えてきた腎疾患
全身性疾患および他臓器疾患に伴う腎病変
悪性腫瘍およびAIDSに伴う腎病変
島田 久基
1
,
荒川 正昭
1
1新潟大学医学部第2内科
pp.1972-1974
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903882
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ポイント
●悪性疾患には様々な形で腎病変が合併するが,多発性骨髄腫,造血器腫瘍には腎病変の合併がよくみられる.また,膜性腎症,溶血性尿毒症性症候群の要因としても,悪性疾患が注目されている.
●HIV感染に伴う腎病変には多彩なものがあるが,巣状糸球体硬化症(FGS)病変を伴うネフローゼ症候群で進行性の腎不全をきたすことが多い.
●腎病変を合併するAIDSの予後はさらに不良であり,今後の治療の進歩が期待される.
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