今月の主題 見えてきた腎疾患
Editorial
腎疾患の診断と治療—変わらないこと,変わったこと,これから変わること
深川 雅史
1
1東京大学医学部第1内科
pp.1894-1895
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903863
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「medicina」で腎疾患の特集をするのは,水電解質を除くと久しぶりである.そこで,過去の特集の項目を数誌にわたって見直す機会を得た.内科の総説誌のテーマは約3年間で一巡する.したがって,数回分を見直すと,約10年間の変化が一望できるわけで,確かに項目の名前,分類などには大きな変化が見られる.
ここで,はたと考えてみた.はたして腎疾患の診断と治療は本当に変わってきた,進歩してきたのであろうか.変化というものは,その中に身を置いていると,意外とわからないものである.経験の浅さも省みず,本稿では腎疾患診療の現在,過去,未来について思いを巡らし,本特集のイントロダクションとしたい.
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