今月の主題 急性心筋梗塞Q&A
再灌流療法
Prehospitalの血栓溶解薬投与は必要か
早崎 和也
1
1済生会熊本病院循環器科
pp.1510-1514
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903786
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ポイント
●prehospital phaseのt-PA静注の最も良い適応は発症3時間以内で,搬送に要する時間が30分以上の例で,しかもST上昇型の胸痛持続例である.
●t-PA静注の再疎通率(TIMI II以上)は70〜75%である.
●prehospital phaseでt-PA静注の際,最も注意すべきことは再灌流性不整脈の出現で,搬送途中はモニター監視と直流除細動器の準備が望ましい.
●t-PA静注後のimmediate PTCAはMega Trialの結果からみると有用ではない.
●再灌流による心筋サルベージ効果は,発症から3時間以内で大きく救命効果も大であるが,それ以後の再灌流では心機能の改善効果は乏しく,自然経過の急性心筋梗塞(AMDの救命率を20%改善させるに過ぎない.
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