今月の主題 急性心筋梗塞Q&A
急性心筋梗塞診断の進歩
心筋梗塞巣の評価にはどの診断法が有用か
山崎 純一
1
,
森下 健
1
1東邦大学医学部第1内科
pp.1492-1495
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903781
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ポイント
●梗塞巣を壁運動の観点から評価する方法に左室造影,心エコー図,心プールイメージングなどがある.
●心筋壊死,心筋viabilityの鑑別のため,経過観察や薬物,運動負荷が必要であるが,断層心エコー図は反復性,簡便性の点からも有用性は高い.
●梗塞巣を心筋灌流の観点から評価するには核医学検査が優れている.
●201Tl C1,99mTc-MIBIにより,壊死巣やviable心筋の評価が容易であるが,交感神経機能,脂肪酸代謝の画像化が可能である123I-MIBG,123I-BMIPPはstunned myocar-diumの機序解明に有用と思われる.
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