今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療
合併症に対する治療
梗塞後狭心症
山崎 純一
1
,
矢部 喜正
1
,
大沢 秀文
1
,
森下 健
2
1東邦大学医学部・循環器診断センター
2東邦大学医学部・第1内科
pp.89-92
発行日 1990年1月10日
Published Date 1990/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900026
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梗塞後狭心症(post infarction angina;PIA)とは,心筋逸脱酵素が再上昇することなく,急性心筋梗塞後に出現する一過性の胸痛発作を伴った狭心症である.その発生頻度は18〜85%と比較的高率であるが1),PIAの病態や発生機序が必ずしも単一でなく,治療困難な症例もしばしば経験することがある.そこで本稿では,PIAの治療を中心に,その診断基準,病態,発生機序について述べる.
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