アメリカ・ブラウン大学医学部在学日記・11
選択科目の研究でパキスタンに発つ
赤津 晴子
1
1スタンフォード大学病院内科
pp.1442-1445
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903770
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国内・国外,大学・研究機関を問わず,選択科目は自由に設定
ブラウン大学にきた当初から,私は医学部の中の国際医療研究所の研究助手として仕事をしていた.この研究所では,熱帯医学,特にShistosorniasisの分子生物学的実験などミクロの世界での研究やら,途上国の健康問題を,そこに住む人々あるいはコミュニティという立場からマクロにとらえたさまざまな海外共同プロジェクトなどが行われていた.この研究所の研究テーマの一つである「途上国の疾病パターンの移り変わり」の一環として,私が計画したプロジェクトに大学から研究費が付き,パキスタンで2カ月近くを過ごすこととなった.
これはまた,Away-electiveと称して選択科目の単位として数えられた.このように海外・国内を問わず,また大学・研究機関を問わず,必要な手続きをとれば学生は自分で選択科目を設定することができる.学生によってはこのシステムを使って基礎研究をどこかの実験室で行ったり,プロジェクトに参加して臨床研究を行ったり,アメリカの他の大学の医学部で実習を行ったり,海外で臨床実習を行ったりした.
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