今月の主題 呼吸器薬の使い方
薬物療法からのターニングポイント
在宅酸素療法
原 英記
1
,
坂谷 光則
1
,
上田 英之助
1
1国立療養所近畿中央病院第2内科
pp.2430-2432
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903390
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ポイント
●肺気腫や肺結核後遺症では生命予後の改善が期待できる.
●肺癌症例では,家族と一緒の時間が増えることが利点である.
●在宅酸素療法(HOT)の適応の決定は本文中の表1により行うが,病院内における酸素療法ではなく在宅であることを考慮し,症例にそった細かい配慮が必要である.
●II型呼吸不全症例では,高炭酸ガス血症によるナルコーシスの危険があり,注意して開始し観察する.
●呼吸器感染症で状態の急変が起こりやすいので注意する.
●睡眠時に低酸素血症をきたす患者には就寝時だけのHOT適応もあるが,文献的には連続吸入のほうが予後改善が優れていた.
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