今月の主題 呼吸器薬の使い方
薬物療法からのターニングポイント
人工呼吸管理
細川 芳文
1
1日本大学練馬光が丘病院内科
pp.2427-2429
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903389
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ポイント
●薬物療法で対応しきれず,人工呼吸管理に切り替える場合とは,ほとんどが慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪のケースである.
●COPDの急性増悪は,肺感染症と心不全のいずれか,または両者によることが多い.
●肺感染症や心不全に対する治療を行っても,低酸素血症,高炭酸ガス血症の改善がみられないときは,一応人工呼吸管理の適応となる.
●人工呼吸開始基準は成書,施設により微妙に異なり一定していない.ウイーニングが可能かどうか,患者の社会環境なども含め総合的に判断すべきである.
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