今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
低Na血症
石川 裕泰
1
,
長谷 弘記
1
1東邦大学医学部第3内科（大橋病院）
pp.2201-2203
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903021
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●低ナトリウム（Na）血症の病態分類としては以下のものがある．
①体内総Na量と細胞外液量がともに減少するが，総Na量の減少が細胞外液量の減少を上回る場合
②体内総Na量は正常であるが，細胞外液量が増加した場合
③体内総Na量と細胞外液量がともに増加するが，細胞外液量の増加が総Na量の増加を上回る場合
●急性低Na血症に対しては，Naの補給と細胞外液量の是正が必要である．
●急速な低Na血症の是正は危険である．
●偽性低Na血症は血清水分量，血清浸透圧は正常で，治療は必要ない．
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
