今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
尿路結石
村井 勝
1
,
中川 健
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科
pp.2198-2200
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903020
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ポイント
●内科エマージェンシーの対象となるのは,上部尿路結石では尿管結石の疝痛発作で,他の急性腹症との鑑別が重要である.下部尿路結石では結石の尿道嵌頓による急性尿閉が対象となる.
●尿路結石が疑われる患者には検尿を必ず行う.腹部単純X線写真は腎上極から膀胱部までとる(KUB).
●鎮痙薬(ブスコパン®など)が無効な場合には麻薬性鎮痛薬を使用する.
●腎盂腎炎の合併が疑われる場合は,一般細菌培養用の尿サンプルを採取した後に抗菌薬の投与を開始する.
●解熱しない場合には,尿管ステントや経皮的腎瘻の造設も考慮する.
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