今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡
水・電解質異常の診断から治療まで
高Na血症と低Na血症
米村 克彦
1
,
菱田 明
2
1浜松労災病院・内科
2浜松医科大学・第1内科
pp.786-788
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901495
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ポイント
1)高Na血症の成因は,①水分とNaの両方の喪失,②水分のみの喪失,③Na過剰の3つに大別することができ,それぞれの病態によって治療が異なる.
2)意識低下や口渇中枢の異常が存在する状態では著明な高Na血症を呈する.
3)低Na血症の成因は,①水分とNaの両方の喪失,②水分のみの貯留,③水分とNaの貯留の3つに大別することができる.
4)高脂血症や高蛋白血症が存在する場合,偽性低Na血症がみられることがある.
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