今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常
Ca・Pの調節とその異常
血清Ca・P濃度異常とその症状
沼田 美和子
1
,
川口 良人
1
1東京慈恵会医科大学第2内科
pp.1891-1893
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902943
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ポイント
●食事摂取不良,消化管の異常,消化器薬の長期服用,高カロリー輸液実施時,各種のホルモン製剤の使用時,腎機能異常時,利尿薬の使用時,悪性腫瘍の存在など,2価イオンの異常を併発する病態は決して稀なものではない.日常臨床において2価イオンはしばしば測定されているにもかかわらず,その値と臨床症状についての関連性が見逃されていることも少なくない.
●特に高Ca血症,低P血症など,直接生命の予後を左右する病態の治療を敏速かつ的確に行うためには,知識としてこれらイオンの変動と臨床症状の発現を熟知していなければならない.
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