キホンをシンプルに考える 体液・電解質・酸塩基平衡異常のとらえ方(第15回)
高Ca血症時の診療 ときどきは血清Ca濃度のチェックを
安田 隆
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1吉祥寺あさひ病院
キーワード:
Vitamin D
,
高カルシウム血症
,
腫瘍
,
副甲状腺疾患
,
鑑別診断
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hypercalcemia
,
Parathyroid Diseases
,
Neoplasms
,
Vitamin D
pp.975-980
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017361099
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<Key Point>高Ca血症は病状や病歴から疑い,血清Ca濃度を測定してはじめて診断できる.原因は原発性副甲状腺機能亢進症(HPT),悪性腫瘍,ビタミンD過剰摂取,そしてCa製剤の過剰服用がほとんどを占める.高Ca血症では神経や筋の働きの異常による症状とともに,腎臓や心臓の機能異常,そして異所性石灰化がみられる.治療は血清Ca濃度の上昇程度,症状の有無,そして原因によって決定する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017