今月の主題 神経疾患の画像診断
感染・炎症性病変
ウイルス性髄膜脳炎
柳町 徳春
1
,
儘田 初穂
1
,
那須 政司
1
1東海大学医学部放射線科1
pp.1662-1665
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902897
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ポイント
●ウイルス性髄膜脳炎,特に単純ヘルペス脳炎の診断には,CT,MRI,SPECTが有用である.
●単純ヘルペス脳炎は,側頭葉や前頭葉下面の皮質を中心とする出血性壊死性脳炎を特徴とする.
●炎症を反映し,CTでは低吸収域が認められるが,病変の部位や大きさにより,病初期には異常所見が指摘できないことがある.
●MRIのT2強調画像では高信号像が認められ,病初期の診断や病変の拡がりの把握に非常に有用である.
●SPECTでは,炎症に伴う局所血流増加を反映し,高集積が認められる.
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