今月の主題 神経疾患の画像診断
感染・炎症性病変
脳膿瘍—MR所見を中心に
井田 正博
1
,
三井田 和夫
1
,
氏田 万寿夫
1
,
村上 義敬
1
1大田原赤十字病院放射線科
pp.1656-1660
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902896
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ポイント
●脳膿瘍の診断にはCT,MRが有用である.施行可能なら情報量の多いMRを選択するが,CTのみでも診断可能である.脳膿瘍の診断に造影はMR,CTとも必須である.
●被膜はT1強調画像では等〜高信号を,T2強調画像では等〜低信号を呈する.Gd-DTPA造影T1強調画像で被膜は増強される.
●中心部壊死はT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を呈する.
●膿瘍周囲白質の浮腫はT2強調画像で高信号を呈する.浮腫はしばしば膿瘍自体よりも大きくなり,mass effectを起こす.
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