病気のはなし
骨粗鬆症
井上 哲郎
1
1浜松医科大学整形外科
pp.780-785
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203129
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨粗鬆症とは単一の疾患ではなく,種々な原因により発症した病態の総称である.その本態は,骨組織の化学的成分は正常で,単位体積当たりの骨そのものが減少した状態である(図1).その発症原因としては表1に示すように栄養面の障害,内分泌面の障害,遺伝性のものなど種々なものが考えられている.この中でも一般に骨粗鬆症あるいはオステオポローシスと呼ばれているものは,老人性あるいは閉経後骨粗鬆症のことであるので,本項ではこの疾患について述べることとする.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.