今月の主題 外科から内科へのメッセージ
内視鏡下外科手術の現況と問題点
婦人科疾患
関 賢一
1
,
林 保良
1
,
吉岐 潤子
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.940-943
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902732
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ポイント
●婦人科領域で手術目的に使われる内視鏡は,主に腹腔鏡と子宮鏡である.
●腹腔鏡では,卵管避妊,不妊症治療,良性卵巣腫瘍,子宮筋腫,子宮外妊娠手術などが行われている.最近は悪性腫瘍,尿失禁などに対する治療も始められてきた.
●子宮鏡で行うTCR(transcervical resection)は,粘膜下筋腫,子宮奇形,内膜ポリープ,子宮腔癒着などが適応となる.
●貧血,腹痛が主訴のときは,婦人科疾患の検索が大切である.
●内視鏡下手術は,美容的観点のみならず,手術の侵襲度が低く,入院日数の短縮ができるなど,今後,有用な手術方法といえる.
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