今月の主題 循環器疾患の画像診断
何を診断できるか—適応と限界
MRI
渡辺 滋
1
1千葉大学医学部第3内科
pp.2280-2282
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902513
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●循環器領域ではスピンエコー(SE)法とグラディエントエコー法が汎用され,特に後者はシネMRIとして利用される.
●SE法は心血管の形態診断,心筋の性状診断,血流評価に有用である.特に急性期心筋梗塞では梗塞部は高信号として明瞭に検出される.
●シネMRIは心機能診断,血流評価に有用である.特に弁逆流,心内短絡流,大動脈解離の交通口の流れの評価に有用である.
●最近のMRIによる血管造影の進歩は著しく,今後大いに期待される方法である.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.