今月の主題 循環器疾患の画像診断
何を診断できるか—適応と限界
安静時201Tl心筋像による生存心筋量の評価
田中 健
1
,
相澤 忠範
1心臓血管研究所付属病院循環器科
pp.2257-2260
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902507
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●再灌流療法の進歩により,心筋梗塞の壊死から心筋を救い得るようになった.しかし,生き残った心筋の量を評価するのに心電図は不適なことが明らかとなった.
●安静時201T1心筋像は生存心筋を直接画像化している.正常部位を100%とした201Tl摂取率により,任意の部位における生存心筋の定量的評価が可能となった.
●201Tl摂取率が60%以上で正常以下の領域は壁運動が保たれている非貫壁性梗塞であり,40%以上で60%未満の領域は壁運動が低下している非貫壁性梗塞と考えられた.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.