今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
診断のすすめ方
呼吸機能からの鑑別診断
鈴木 俊介
1
,
佐藤 雅訓
1
1横浜市立大学医学部第1内科
pp.2112-2115
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902479
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●気管支喘息では,FEV1,抵抗,ピークフローが病勢とともに変化し,診療上有効な指標である.FEV1はβ2刺激薬の吸入で改善する(可逆性テスト).
●肺気腫ではFEV1の低下が著明である.肺胞でのガス交換を表すDLCO,DLCO/VAの低下,肺組織の破壊を表すPst(l)の低下,Cstの上昇が特徴的である.
●慢性気管支炎は閉塞性障害の程度は軽度のことが多い.
●びまん性汎細気管支炎では閉塞性障害は高度であるが,DLCO,Cstなどは正常である.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.