今月の主題
慢性気管支炎の反省
長岡 滋
1
1都立広尾病院第一内科
pp.1317-1321
発行日 1964年12月10日
Published Date 1964/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200593
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肺結核対策の一段落および大戦後の新しい肺生理学の導入などが,胸部専門家の視点を,肺気腫,肺線維症のうえにあつめた。その結果,従来ありふれた疾病としてさほど注意をひかなかつた慢性気管支炎が,それらの基礎疾患としてクローズアップされてきたのである。しかし,ややもすると本疾患をあまりに概念的に把握している傾向がないであろうか。胸部臨床家として,もう一度この疾病について反省してみる必要がないであろうか。
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