図解病態のしくみ—肝臓病・12
肝硬変
高原 照美
1
,
渡辺 明治
1
1富山医科薬科大学第3内科
pp.1338-1345
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902198
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肝硬変は慢性肝疾患の終末像と考えられており,肝障害に起因する直接的な臨床症状と検査成績の異常を示すのみでなく,全身諸臓器の障害を伴う多彩な全身性疾患である.最近の診断技術の確立や治療法の進歩により,生存期間が延長するとともに,肝細胞癌を高頻度に合併することが問題となっている.肝硬変と肝細胞癌の両者の総死亡率は全死亡の5.2%を占めており,わが国の成人病死亡の大きな要因となっている.
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