今月の主題 内科疾患患者の生活指導
消化器疾患
肝硬変
渡辺 明治
1
1富山医科薬科大学医学部第3内科
pp.234-235
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901963
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●肝硬変は管理可能な疾患であり,1カ月に1回程度の定期的検査を実施して,病状の説明と合併症の発見に努めなければならない.
●服薬指導に際しては,効果,副作用,服薬期間などを十分に説明する.
●耐糖能異常や肥満例は糖質を25〜30g/kg/日,蛋白質は1.3g/kg/日までとする.非代償期例は低蛋白(1日40g以下)の肝不全食とし,特殊組成アミノ酸経口栄養剤を補充,脂質は1日57g程度に増量,食塩は10g以下に制限する.
●飲酒はγ-GTPが再上昇しない程度とし,運動は肝機能が安定していれば特に制限しない.
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