今月の主題 抗生物質の使い方 1993
抗生物質の選択と投与の基本
培養検体の採取方法と同定結果の読み方
熊坂 一成
1
1日本大学医学部臨床病理
pp.1202-1204
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902160
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●発病初期の化学療法開始前に,起病菌が最も多く存在していると考えられる材料をとる.
●通常,無菌の体液を採取する場合は常在細菌叢の汚染を避け,患者自身に検体採取を依頼するものは,その方法を教育する.
●検体の品質評価のために,検体の肉眼的観察と臭いに注意し,塗抹標本が作製できる検体はグラム染色をすることが重要である.
●培養以前の検査材料の保存条件も,その後の検査成績を左右する.
●検査結果を適切に解釈するためには,臨床微生物学と感染症学の両方の常識を必要とする.
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