今月の主題 症例にみる血液浄化療法の進歩
病態と血液浄化療法
循環器疾患と血液浄化療法
稲永 隆
1
,
佐内 透
2
,
木村 玄次郎
1
1国立循環器病センター内科,高血圧腎臓部門
2九州大学医学部附属病院腎疾患治療部
pp.818-821
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902085
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●薬物療法に反応しない重症心不全のうつ血状態の改善に血液浄化療法が有効なことがある.
●心血管系合併症を有する末期腎不全患者では血行動態の面からは血液透析よりも腹膜灌流のほうが適している.
●維持透析患者の死因の約半数は循環器系合併症によるものである.
●透析患者では,薬剤の排泄経路や透析性の有無に注意し,投与量,間隔を決める必要がある.
●冠動脈疾患が高頻度にみられる家族性高コレステロール血症にLDLアフェレーシスが有効で,粥状硬化病変の改善がみられる.
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