今月の主題 症例にみる血液浄化療法の進歩
病態と血液浄化療法
皮膚疾患と血液浄化療法
山田 裕道
1,2
,
高森 建二
1
,
小川 秀興
1
1順天堂大学医学部皮膚科
2現:国際親善総合病院皮膚科
pp.902-907
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902099
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●皮膚科領域における血液浄化療法(plasmaexchange:PEとplasmapheresis:PP)は主に自己免疫性水疱症(尋常性天疱瘡:PV,水疱性類天疱瘡:BPなど)に行われている.
●PVやBPでは流血中に存在する自己抗体が病因と深く関与しているので,PEやPPにてこれらを除去することの治療的意義は大きい.
●ステロイド剤や免疫抑制剤の投与ができない症例,または投与しても改善がみられない重篤な症例が適応となる.
●PEやPPの治療効果は良好で,治療後の寛解期間は長く,重篤な副作用もほとんどない.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.