今月の主題 出血傾向の臨床
凝固異常による出血傾向
全身性線溶
中村 裕一
1
1東京医科歯科大学医学部第1内科
pp.67-69
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901928
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●全身性線溶の原因は,活性化系の過剰と抑制系の低下に大別される.
●循環血中でプラスミンが大量に生じた場合には,フィブリノゲンや他の凝固因子も分解する.この際生じたFDPはDダイマーを含まない.
●合成抗線溶薬(tranexamic acid,ε-amino-caproic acid)は,プラスミンのフィブリンへの作用を阻害し,線溶亢進による出血に対して有効である.
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