今月の主題 出血傾向の臨床
凝固異常による出血傾向
ヘパリン使用と出血
新名主 宏一
1
1鹿児島大学医学部附属病院輸血部
pp.60-62
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901926
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●ヘパリン製剤には,低分子ヘパリン(LMWH)と未分画ヘパリン(UFH)の2種類がある.
●LMWHの特長は,生理的止血機転を強く阻害することがなく,出血症状をはじめ副作用が少なく使用しやすいことである.UFHの特性は,抗凝固活性が強い反面,出血症状も発現しやすいことである.
●UFH使用時には,APTTにより投与量をモニターし,過量投与にならぬよう慎重に投与すべきであり,重篤な出血症状発現の際は抗ヘパリン剤(硫酸プロタミン)の投与が必要である.
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