講座 図解病態のしくみ 肝臓病・5
急性ウイルス肝炎
愛場 信康
1
,
渡辺 明治
1富山医科薬科大学・第3内科
pp.2129-2136
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901883
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急速な全身倦怠感,食欲不振,嘔気,嘔吐,発熱などの自覚症状と,黄疸,肝腫大などの他覚所見を認める急性の肝障害のうち,肝炎ウイルスの感染に起因するものを急性ウイルス肝炎と呼んでいる.その他,肝炎ウイルス以外のウイルス,特にEpstein-Barr(EB)ウイルス,サイトメガロウイルスなどでも類似した肝障害のみられることがあるが,通常別の疾患として取り扱っている.
本稿では,急性ウイルス肝炎の成因,症状,診断法,治療などについて概説する.
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