今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学
臓器移植へのイントロダクション
腎移植
畠 亮
1
1東京歯科大学市川総合病院・泌尿器科
pp.2088-2090
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901874
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ポイント
1)腎移植は手技的には簡単な手術である.
2)移植された腎臓の抗原を認識するのはB細胞とT細胞である.
3)抗原認識のためにB細胞は抗原と直接結合すればよいが,T細胞は抗原提示細胞の助けを必要とする.
4)腎移植の成績はクラスIよりもクラスII抗原を適合させたほうが良い.
5)拒絶反応時には移植腎の尿細管細胞上にHLA-DR,浸潤リンパ球の表面にIL-2リセプターが表現されてくる.
6)現在用いられている免疫抑制剤は抗原非特異的である.
7)T細胞の抗原認識を脇から支持している接着因子の作用を抗体でブロックすると抗原特異的な免疫抑制が起きる.
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