今月の主題 肝硬変から肝細胞癌へ—臨床医の正しい診療のために
肝硬変診断の定石とPitfall
見逃しやすい肝硬変をどう診断するか
三宅 和彦
1
1帝京大学医学部・第1内科
pp.1548-1551
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901661
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ポイント
1)肝硬変の臨床的特徴は,肝の機能低下徴候と門脈圧亢進症状に集約される.
2)肝硬変の診断は予後,治療,合併症対策のうえで重要である.
3)肝硬変は臨床症状により代償性,非代償性に分類されるが,代償性肝硬変には早期や静止期の肝硬変も含まれ,診断が困難な場合がある.
4)門脈圧亢進症状は肝硬変に特徴的な所見ではあるが,明らかでない場合もある.
5)腹腔鏡,肝生検で確定診断される肝硬変も多い.
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