今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡
水・電解質異常の診断から治療まで
多尿と乏尿—その成因と鑑別
磯田 和雄
1
,
笠原 成彦
1
1埼玉医科大学総合医療センター・第4内科
pp.775-778
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901492
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ポイント
1)患者の1日尿量を知ることは腎疾患の診断・治療の基本的事項である.
2)多尿は腎尿細管からの水再吸収障害で,これに関与する因子の原因追求が大切である.
3)多尿を呈する場合の鑑別診断には,血清と尿の浸透圧測定,血中ADH濃度測定が有効な手段となる.
4)腎前性乏尿と腎実質性乏尿の鑑別診断には,血清・尿浸透圧測定,尿中Na濃度,Fractional sodium excretion値の算出などが有効である.
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