今月の主題 First-line検査
異常症状からみたFirst-line検査
多尿
堀田 饒
1
1名古屋大学医学部第3内科
pp.745-747
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902689
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ポイント
●通常,多尿とは1日尿量2,000ml以上を指し,病的ともなれば3,000〜6,000ml.
●小児,高齢者では頻尿を多尿と訴えることが少なくなく,診断を誤らない.
●診断を進めるうえで,尿所見が提供する情報は大きく,比重,蛋白,沈渣,糖,ケトン体は重要である.
●多尿の発症状況,尿所見からおおよその診断を下し,血液生化学検査,諸機能検査,臨症症状から総合的に診断を下し,鑑別する.
●非ケトン性高浸透圧利尿に陥った糖尿病は脱水著しく,診断・治療の時機を逸すると死の危険性は大きい.
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