特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VI.代謝糸
1.口渇と尿量異常よりなにを考えるか
多尿
土屋 雅春
1
1慶大内科
pp.1168-1170
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204240
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診断のすすめ方
多尿とは24時間尿量が病的に増加した状態であり,正常人尿量1.2-1.5l/日を超えて,2l/日以上に及ぶときをいう,多尿を来たす疾患の代表者は尿崩症(diabetes insipidus),煩渇-多尿症候群(polydipsia-polyuria syndrome, impulsive polydipsia, psychogenic polydipsia),糖尿病,萎縮腎およびConn症候群である.
尿量は個体により,天候や体動によりいちじるしく動揺しやすく,また浮腫,胸水・腹水などの減退期や利尿剤使用時,さらにはアルコール摂取時にも一過性に増加する.それゆえ持続性多尿を確認する時には蓄尿の上,数日間観察する必要がある.
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