カラーグラフ 電子内視鏡による大腸疾患の診断・4
潰瘍性大腸炎
多田 正大
1
1京都第一赤十字病院・第二内科
pp.729-732
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901482
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潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis,以下UCと省略)は特異性炎症を除外したのち確定診断がなされるものである.それでもその内視鏡像は特徴的であり,多数の大腸の炎症像を経験した内視鏡医であれば,UCの診断を即座に下すことは可能である.
もともとUCは慢性の経過をたどる炎症性疾患であるが,病期や重症度によって内視鏡像にはかなりのバラエティーがある.人の顔つきがそれぞれ異なるように,UCの炎症像もさまざまであり,変化に富むものである.したがって代表的なUCの炎症パターンを理解すること,そのうえでそれに加わるさまざまな修飾像を理解することが本症の診断のポイントとなる.
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