Japanese
English
特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方
潰瘍性大腸炎
Operative indication of ulcerative colitis
福島 恒男
1
,
諏訪 寛
1
,
石黒 直樹
1
,
杉田 昭
1
,
久保 章
1
,
相田 芳夫
1
,
竹村 浩
1
,
土屋 周二
1
Tsuneo FUKUSHIMA
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.509-514
発行日 1989年4月20日
Published Date 1989/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210333
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本邦の潰瘍性大腸炎症例の約15%が手術を受けており,手術適応となる潰瘍性大腸炎は全大腸炎型の症例である.緊急手術は大出血,中毒性結腸拡張,穿孔などの際に行われるが,実際にはこれらの数は少ない.待機的手術の適応としては癌合併,発育障害,腸管外合併症など明らかなものもあるが,これらの適応で手術となるものも少ない.臨床的には難治という適応で手術になることが多いが,最近は難治性潰瘍性大腸炎が規定され,それに当てはまる症例は手術を受けた方が良いと考えられている.
難治性とは,①慢性持続型,②再燃後の6ヵ月以上なお活動期にある,③頻回の再燃を繰り返す症例である.
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