カラーグラフ Oncology Round・22
化学療法・免疫療法併用で寛解した癌性腹膜炎
武越 裕
1
,
吉田 憲一
2
,
森永 正二郎
3
,
片山 勲
4
1東京都済生会中央病院・内科
2東京都済生会中央病院・婦人科
3東京都済生会中央病院・病理科
4埼玉医科大学・第1病理
pp.475-479
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901420
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原発巣がいずれの臓器にあるかを問わず,癌が腹膜に播種して腹水を伴うとき,癌性腹膜炎(悪性腹水)と呼ばれる.これは癌の末期徴候であり,診断後の生存期間は2〜3カ月のことが多く,治療しても効果はあまり期待できないものとされてきた.しかしながら,近年は化学療法・免疫療法(生体反応修飾療法)の著しい進歩により,状況は大きく好転しつつある.今回は,新しい治療法の適用により寛解したと思われる癌性腹膜炎の1例を提示する.
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