カラーグラフ 電子内視鏡による大腸疾患の診断・3
クローン病(2)
樋渡 信夫
1
1東北大学医学部・第3内科
pp.471-474
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901419
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●緩解期の内視鏡所見
最近は完全中心静脈栄養法や成分栄養法により,臨床的緩解ばかりでなく,“内視鏡的緩解”(内視鏡的に潰瘍,炎症所見が消失した時期)に導入することも可能となった2).
さらに,クローン病の診断がつかないまま,不明熱(血液疾患,膠原病疑いなど)としてステロイド療法を受けたあとに紹介された症例では,部分的に緩解像を呈することもある.また発症初期には自然緩解することもあり,内視鏡的緩解像も理解しておく必要がある.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.