今月の主題 高脂血症の日常診療
高脂血症の治療
治療の原則
中村 治雄
1
1防衛医科大学校・第1内科
pp.414-416
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901404
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)治療開始レベルとして,総コレステロール220mg/dl以上,トリグリセライド150mg/dl以上,LDL-コレステロール150mg/dl以上,HDL-コレステロール40mg/dl以下.
2)基本的には食事療法が原則として施行され,ついで薬物療法,特殊療法が併用される.
3)治療目標値は220〜180mg/dlの総コレステロール値で,危険因子,動脈硬化の有無により多少の修飾が行われる.HDL-コレステロールは40mg/dl以上に維持したい.
4)治療開始3ヵ月後までは,月に1回有効性と安全性を確認すべく,自覚症状のチェック,採血を行うべきである.
5)治療目標値に達しても最低4〜5年は治療を続けるべきである.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.