今月の臨床 性の分化とその異常—どこまで解明されたか
性分化のOverview
3.治療の原則
玉舎 輝彦
1
1岐阜大学医学部産科婦人科
pp.24-27
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903500
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性の基準は,性染色体(XX,XY),性腺(卵巣,精巣),外性器の形態が本来すべて同一の性である.これらに性の相互間に矛盾があるか,これら性の分化に異常があるものを半陰陽という.
発現機序には,①卵子・精子の形成過程の減数分裂または受精卵の有糸分裂過程での異常により,性染色体(性腺・性器の分化・発育を支配する)が異常を示す.②XX,またはXYの性染色体を有しながら性腺が分化異常を示す.③ホルモン状態の異常では,エストロゲン過剰作用による早発乳房発育や,アンドロゲン過剰産生で男(性)化が起こる.
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