今月の主題 高脂血症の日常診療
高脂血症の臨床診断
血中のリポ蛋白とその成分の測定法と計算法
山村 卓
1
1国立循環器病センター研究所・病因部
pp.394-397
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901398
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ポイント
1)血清脂質は蛋白質と結合したリポ蛋白として血中に存在しており,それゆえ高脂血症は高リポ蛋白血症の観点から理解されている.
2)血清脂質代謝に関する臨床検査は多数の項目について実施されているが,血清脂質としての検査,リポ蛋白からみた検査,アポ蛋白の検査に分けられる.
3)高脂血症の診断は主に血清コレステロール,トリグリセライド値の測定によって行われるが,その病的意義・治療の選択の点からすると,少なくともリポ蛋白レベルでの異常についての検討が必要である.
4)血清アポ蛋白の測定によってアポ蛋白の量的異常・欠損症の多くが比較的容易にスクリーニングできる.
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