今月の主題 高脂血症の日常診療
高脂血症の臨床診断
高脂血症の診断法—採血条件から評価まで
白井 厚治
1
1千葉大学医学部・第2内科
pp.390-393
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901397
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
高脂血症の診断は,増加しているリポ蛋白を明らかにすることから始まる.日常診療では総コレステロール,中性脂肪,HDLコレステロールを測定し,その量と比などから増加したリポ蛋白を推定しWHO分類にそって型の診断を行う.臨床所見と併せるとこれによって高脂血症の診療は十分可能である.重症例や難治例には詳細なリポ蛋白分析や,個々の病態の成因に関わる検査を行うことにより,一層正確な診断が可能となり予後診断と治療方針の決定に役立つ.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.