今月の主題 胆道系疾患1992
座談会
胆石症治療の多角的アプローチ
石原 扶美武
1
,
門田 俊夫
2
,
山川 達郎
3
,
上野 文昭
4
1東京慈恵会医科大学・第1内科
2防衛医科大学校・第1外科
3帝京大学溝口病院・外科
4東海大学大磯病院・内科
pp.306-317
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901384
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上野(司会)私の学生の頃は,胆石で治療が必要とあらば手術が唯一の治療法で,治療法の選択についてあれこれ迷う必要はありませんでした.その頃国家試験をパスしていてよかったなと思いますが,最近では,同じ病態の胆石に対してもいろいろなアプローチの仕方があり,したがって,最近の若い先生方は少なからず迷うところもあると思います.そこで今日は胆石症の病態に応じて,日常の診療でどういう治療法を考えていったらよいかということをお伺いしたいと思います.
まず,1992年の時点で胆石症に対する多くの治療手技がありますが,これまでの歴史的な流れの中からどのような治療法が生まれてきたかということを簡単にお話しいただけますか.
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