Japanese
English
特集 Endoscopic Surgery—適応と手技
胆石症
Endoscopic surgery-Indication and technology of endoscopic management for cholelithiasis
山川 達郎
1
,
本田 拓
1
Tatsuo YAMAKAWA
1
,
Hiraku HONDA
1
1帝京大学溝口病院外科
pp.189-195
発行日 1990年2月20日
Published Date 1990/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900030
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
手術が治療の中心であった胆石症も,近年の内視鏡の進歩と開発により多様化しつつある.内視鏡的胆石治療法は経十二指腸的切石法と経皮経肝的切石法の2つに分類され,前者はESTに,後者はPTCSに代表される.ESTは経皮経肝的な胆管穿刺を必要としないため,比較的合併症が少なく,また速効的であることに利点がある.また総胆管結石症などに有効であるが,肝内結石症に対してはその効果は期待できない.一方,PTCSはPTBDを先がけて行う必要があり,穿刺から切石までに時間を要するという難点があるものの,肝内結石症に対しては極めて有効な手段である.両者の利点,欠点をふまえた手技の選択が,各症例の病態に応じてなされなければならない.
さらに,ESWLや直接溶解療法の登場により,ESTやPTCSを併用した治療法も開発され,その発展が期待されている.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.