今月の主題 胆道系疾患1992
胆道系疾患診断の基本と最近の進歩
腹部エコーによる胆道系疾患の診断—最近の進歩
福田 守道
1
,
平田 健一郎
1
,
三谷 正信
1
,
辰口 治樹
1
,
望月 環
1
,
伊東 佳澄
1
,
吉田 茂夫
1
1札幌医科大学・機器診断部
pp.213-219
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901354
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超音波診断法は装置性能の向上,とくに分解能,コントラストの改善,操作性の向上などにより,腹部臓器の診断法として広く普及を見,とくに頻度の高い胆石症を含む胆道系疾患については,ほとんどの施設で超音波検査が第一段階の検査法として実施されるようになった.
胆道系の超音波診断に関しては,胆嚢のように腹壁上から容易に描出できる部分と,総胆管のように部位によっては容易に視覚化しえない部分も存在するのが問題である.したがってこれらの特性を十分に理解し,解剖学的な構築を理解して検査にあたることが肝要であり,とくに所見についてはそのpitfallも含めて評価できるのでなければ,時に大きな誤りを冒すことすらある1,2).
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