今月の主題 循環器薬の使い方 '92
心不全
血管拡張療法
横田 慶之
1
,
宝田 明
2
1神戸大学医学部・第1内科
2兵庫県立姫路循環器病センター
pp.25-27
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901299
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ポイント
1)血管拡張薬は,主として静脈系に作用する硝酸薬,動脈系に作用するヒドララジン,Ca拮抗薬,動・静脈の両者を拡張させるα遮断薬,ACE阻害薬の3群に大別される.
2)これら血管拡張薬はいずれも心臓の前・後負荷を軽減し,心ポンプ機能ならびに末梢循環動態の改善をもたらす.
3)とくにACE阻害薬は長期生命予後の改善にも有用であり,この有用性には心臓の前・後負荷軽減作用とともに心不全における神経・体液性異常の是正が大きく関与している.
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