今月の主題 循環器薬の使い方 1994
心筋症
拡張型心筋症治療薬の使い方
横田 慶之
1
,
川合 宏哉
1
,
横山 光宏
1
1神戸大学医学部第1内科
pp.1520-1522
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902866
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ポイント
●拡張型心筋症には原因療法がないため,本症の合併症である心不全,不整脈,血栓・塞栓症に対する対症療法が行われる.
●心不全に対しては利尿薬,ジギタリスに加えてACE阻害薬やβ遮断薬療法を行う.
ACE阻害薬やβ遮断薬療法は本症の心症状,心機能の改善のみではなく延命効果をも期待できる.
●重症心室性不整脈に対する抗不整脈薬投与に際しては,常に催不整脈作用を念頭において,有効で,しかも副作用のない薬剤を選択すべきである.
●高度心機能低下例には,血栓・塞栓症の発生を予防するためワーファリンによる抗凝固療法を行う.
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