今月の主題 循環器薬の使い方 '92
心不全
カテコラミンおよび類似薬の使い方
小泉 克己
1
1神戸市立中央市民病院・循環器センター
pp.22-24
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901298
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カテコラミンは,ショックや心停止に際しては救命的に,急性心不全や慢性心不全の急性増悪に際しては利尿剤や血管拡張薬に抵抗する難治性症例に頻用されている.その効果発現は速やかで投与量の細かな調節が容易であり,急性期の治療に適した薬剤である.しかし,体血管抵抗の上昇や心仕事量の増加に伴い,期待に反して心筋虚血の増悪・心拍出量の減少を招く場合のあることに注意が必要である.その使用にあたっては各カテコラミンの特徴に応じて選択使用し,基本的には状態の安定化をはかりしだい早期にweaningを図らなければならない.
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