今月の主題 よくわかる内分泌疾患
内分泌疾患のスクリーニング検査から鑑別診断まで
褐色細胞腫を疑ったとき
大石 誠一
1
,
佐藤 辰男
1
1熊本大学医学部・第3内科
pp.1920-1922
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901216
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ポイント
1)褐色細胞腫は,アドレナリン(A),ノルアドレナリン(NA)などのカテコールアミン(CA)を産生,放出し,その結果,臨床症状として高血圧,頭痛,頻脈,発汗,やせ,過血糖,高脂血症,視力障害などを呈してくる.
2)本症の診断は,まず尿中,血中CAおよびその代謝産物を測定し,それらの異常高値を証明し,次いでエコー,CTなどの画像診断法を用いて腫瘍の局在を明らかにすることである.
3)病型の鑑別,合併症の診断も重要である.
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