増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
心エコー法
疾患と心エコー図異常
肺高血圧,肺性心
岡本 光師
1
1広島県立病院・第1内科
pp.231-236
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901149
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肺高血圧は,左右短絡疾患,弁膜疾患,左室機能不全,慢性肺疾患,肺塞栓,肺動脈分枝狭窄,原発性肺高血圧などで認められる.これらの原疾患が存在する場合,心エコー・ドプラー検査では,肺高血圧が存在するかどうかを診断することはもちろん,肺動脈圧がどの程度かを必ず評価する必要がある.心エコー・ドプラー法による肺高血圧の診断には,Mモード,断層エコー,パルス・ドプラー法,連続波ドプラー法,カラー・ドプラー法のいずれも有用である.このうち,肺動脈圧の絶対値の推測は,後述するように連続波ドプラー法が最も優れている.
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